第19章 オビトを釣ったつもりが…
「…オビトを殺したいか?」
不意に投げかけられた問いに、先生に視線を戻した。
その目には少しの懸念と迷いが見て取れる。
「俺は、お前達の殺し合いなんて見たくはないのよ。」
殺し合い、か。
場合によってはそうなることもあるんだろうけど…。
「殺したいか、と言われると、そうでもない、が答えですね。怒ってはいますけど。」
あの頃、私達が足掻いてたことをオビトは知っているような気がする。
だからこそ、凄く腹が立つ。
「殺したいのは、今も昔もダンゾウただ一人です。」
私の答えを聞いた先生は、一度目を閉じて小さく息を吐く。
次いで開かれた目にはもう、憂いはなかった。
「分かった。幾つか策を立ててみるよ。」
「ありがとうございます。カカシさん。」
にっと笑うと、やれやれ、と先生は笑う。
「まったく、とんだお調子者だよ、お前は。」
「へへっ。」
こつん、と軽く小突かれた。