第19章 オビトを釣ったつもりが…
「ここがいいかな。」
「うん、良さそうな感じですね。」
人里から距離があって、霧も頻繁に出やすそう。
木々もまあまああるし、隠れるにはもってこいだ。
私は先生の方を向いて、にっと笑う。
「さて先生、もうお分かりかと思いますが、万華鏡を試してもらいたいです。」
そう言ったら、ふむ、と腕を組んで考え出した。
で、いくらもしないうちに視線が私を向く。
「写輪眼の時にはなかったことが、万華鏡の時には起きた。おそらく、万華鏡を使うことでオビトの眼と共鳴する。さっきは、そのせいでオビトに居場所を察知されたけど、逆を言えば、オビトの居場所も掴めるかもしれない、ってこと?」
「さっすが先生、一を聞いて十を知る男。頭いい〜。」
よっ!出来る忍者!
「…ふ〜ん。で、本当にオビトの居場所を掴んだらどうするの?」
「どうするの…?」
どういうこと?
「戦えるの?」
「…えっと…。」
前回は正直、手も足も出なかった。
そして、今回。
出くわして勝てる自信は皆無…とまではいかないけど、瞬間移動と写輪眼の動体視力でなんとかならないかな。なるといいな…。
あはは、と笑って誤魔化すと、先生からじと目を向けられる。
「お前ね…。その行き当たりばったりをいい加減止めなさいよ。勝算があるならまだしも、無策で突っ込むんじゃないよ。」
「いや、分かってますけども。でも、先生といつも会えるわけじゃないし、この機を逃したら勿体ないと言いますか…。」
せめて、何かしら手がかりだけでも掴みたいじゃん?
苦笑いで答えると、先生は大きなため息をつく。
「あのね…、楽観的にみても厳しい状況になるのは分かってるよね?」
「それは…はい。」
「それでもやるの?」
「やってみたいです。それに、大戦の引き金はオビトですし、止められるんならそれに越したことはないと思います。」
半分は建前だ。
もう半分は、奴に一発お見舞いしてやりたい気持ちがある。
奴にも奴なりの事情があったとは言え、オビトは、一族を間接的にだけど死に追いやった。