第15章 ★止まらない熱情
最強の悟にしかもうこの事態を収集することは出来ないだろう。だけど彼は私も一緒に連れて帰ると言う。
「二度と置いていったりしないよ。第一こんな状態で僕が満足に戦えるわけないでしょ」
「……そう言うけど、じゃどうすれば」
羂索と対峙した時の記憶を思い返した。
大量の呪力を吸い取ったから、ところどころ記憶が損失しているけれど、私は獄門疆とは別の結界ルートでここに来たような気がする。
「私、羂索と戦った時に、確か術式開示をして、力を底上げして、結界に何かしたような覚えはあるんだけど」
「獄門疆から僕がここに来れたのは、君が源信と取引をしたんだよね?」
「うん」
それは、はっきりと思い出していた。私がこの世界に体を運ばれそうになった時、暗闇の空間の中で遠くから声をかけられたのだ。
『五条万愛とやら』
「……誰?」
声の主は悟が言ったとおり源信だった。
獄門疆は源信の成れの果て――源信は遠い昔に実在していた凄腕の呪術師だ。