第15章 ★止まらない熱情
会話を思い起こす。
『このままでは私は特級呪物としての力を失うことになる』
「失えばいい。それで五条悟は解放される」
『そうなれば弱体化した私は祓われるだろう。呪物として生きながらえたいのだよ。万愛、取引をせぬか?』
「取引?」
源信の望みは、私が吸い取った呪力を取り戻すことだった。でもそうなれば完全に振り出しに戻る。
応じるわけにはいかず首を横に振ったが、源信は引き下がらなかった。
『よく考えてみるがいい。仮に五条悟が獄門疆から出たとして、愛する女がいないと知ればどうなる』
「悟はきっとすぐに見つけてくれる。残穢や私の呪力を感知して」
『甘い』
源信がすかさず否定した。