第6章 デートの練習
「獄門疆に繋がるような発見はあった?」
「うーん。問題解決に直結するような手がかりはなかったかな」
「そっか……。やっぱり私、ただの足手まといだったよね」
悔しいのと申し訳ない気持ちでテーブルの上のおしぼりを、ぎゅうっと握りしめる。
「いや、千愛を連れて行ったのは正解だったよ」
「嘘。全然鼻は効かないし、体調悪くしてただけじゃん」
「色々と見えたものがあってね」
「見えた? 見えたってまさか六眼が使えた?」
五条先生は違うって言う。
なーんだ。あの時呪術の神様に、五条先生に力を貸してくださいってお祈りしたのが効いたのかと思ったのに。
そんな私の落胆をよそに、五条先生は長い足を組み替えて悠然と話を続けた。
「六眼って、そんなに大事?」
「大事でしょ。特殊な能力でしょ?」
「呪術を扱う上ではね」
五条家当主いったい何を言ってんだ。呪術の世界に戻るのに呪術が見える力は必要でしょ? 六眼は膨大な呪力の情報が入ってくるんでしょ?