第6章 デートの練習
地上に出て、新鮮な空気を思いっきり吸うと、肺に入り込んだそれはひやっと冷たかったけど、スッキリとしてかなり気分は良くなった。
「顔色もだいぶん戻ってきたよ」と五条先生に言われホッとする。
あんなに視界が真っ暗になったのは初めてだった。瞼の裏側に映り込んだあの映像はなんだったんだろう。
思い出そうとすると現実世界と呪術廻戦と子供の頃の記憶がぐちゃぐちゃに混ざり合ってズキンと頭が痛み出すから、それは一旦、頭の隅に追いやることにした。
ひゅと冷たい風が通り抜ける。
五条先生は「少し休もっか」と風上側に立って、私を守るようにしてオレンジみたいな腰掛け用のオブジェに私を座らせた。