第6章 デートの練習
頭の痛みと同時に、瞼の裏には五条悟が封印された時の、3年間の青い春が浮かぶ。
五条悟の高専時代が詰まった漫画の1コマだ。そこから時間が遡り小学生くらいの五条悟が映る。こんな画、あったかな。
「……ぁっ」
五条先生がふらついたであろう私を抱きしめた。
彼のがっしりした胸元に額が当たって、ふわっと彼のいい匂いがする。そのまま先生は私を支えるためにホームの壁に寄りかかった。
抱きしめられながら何か耳元で話しかけられてる気がするけど、瞼の裏側に映り込む映像が邪魔してよく聞こえない。
その映像は呪術廻戦から、急に走ってる姿へと切り変わった。私が懸命に走ってる。子供の頃の私だ。
野山があって菜の花畑があって、一面黄色いカーペットみたいな畑の間を走っている。前に少年がいてその子の背中を追いかけてる。
すると、その子が振り返った。