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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第6章 デートの練習


 はぁーとため息が漏れた。

 ホームは駅の利用者がたくさんいるから、突っ立っていたら邪魔になる。それを避けるために五条先生と私は利用者の少ないホームの壁側へと寄った。

「あのサイコロ呪物を見た瞬間、やばそうな気はして咄嗟に構えたんだけど、そこに傑……じゃなくて傑のガワが来たのは完全に想定外だった。まずったよなぁ」

 五条先生にとって封印はとてもシリアスな出来事で、殺したはずの親友が体を乗っ取られていたというまさかの事態が起きたわけで、決して軽い気持ちで話せるような事柄じゃないはずなのに、まるで娯楽情報みたいに話してる。

 それもきっと私のためだよね……。

「ジョー、説明はなくてもいいよ。私、この場所を見てるだけでいい」

「説明してんのは僕自身の整理にもなってるから、気にしなくていいよ」

「……そう」
 
 話を聞きながらずっと胸が苦しい。切ない。コミックスやアニメを見ていた時とは何かが違う。

 五条先生と渋谷事変巡りをして、こんな気持ちになるとは思わなかった。もっとミーハーにウキウキワクワクするもんかと思ってた。

 今この人を助けたいと心から思ってる。
 ――ううん違う。なんだろう。助けたいだけじゃない。

 私の心は五条先生に幸せでいてほしいと願ってる。なんで?

 自分の中の異様な感情に戸惑った。


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