第6章 デートの練習
そう願って、いよいよ獄門疆が開門された場所までやって来た。東京メトロ副都心線渋谷駅ホームの端の方だ。
「ここかぁ」
「ん。加齢臭したら教えてね」
ふざけた調子の五条先生のノリは変わらない。私も気を取り直してそれに合わせることにした。
「探知犬じゃないってば」
「期待してるよ。そのために千愛連れてきたんだから」
「そんな圧のかけ方ってある? 私、ただの一般人だよ」
軽く笑って二人で辺りを見渡す。
獄門疆は、とうに羂索が運び去ってるけど、封印時の痕跡がないかと、二次元に繋がる入り口がないかと見てみる。
だけど何も見えないし何も感じない。もちろん嗅覚も働かない。やっぱり私が獄門疆と関係してるなんて五条先生の見当違いだ。