第6章 デートの練習
特級呪霊が待ち受けていた渋谷ヒカリエまでの道のりを私と一緒に歩きながら、彼は思い出すように話を続けた。
「ハロウィンだったから僕もそれなりにプライベートな時間を過ごしてたんだけど、急に伊地知から連絡が来てさ。こんなのちゃちゃっと片付けて、さっさと戻るつもりだったんだけどねー」
「それは……つまり女の子と一緒にいたってこと?」
「どうだろうね」
「その言い方は正解でしょ。リア充ご馳走様です」
私は軽く両手を合わせた。いきなり自慢ぶっこみましたか?
まぁ、五条悟だから話題がハワイから南極くらい急旋回する事もあるかもしれない。しかも原作にはない私生活ネタだ! 正直興味がないことはない。
帳が渋谷に降りたのは19時頃。もし彼女とおうちでハロウィンデートしてたんだったら、お楽しみはこれからって時に呪術界から連絡が来たんだろう。
制服に着替えなきゃいけなくて、サングラス外してアイマスクつけながら「すぐ戻るから仮装のまま待っててね」なんて女の子に言い残して任務に行く五条先生の姿が想像できる。
だけどその後、五条先生は封印されてしまったわけで……その彼女はどうしたんだろう?
「千愛はなにしてたの? ハロウィン」
「え、私?」