• テキストサイズ

【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第6章 デートの練習


「あの……ジョー」

「んーなに?」

「私、今日は勝負下着じゃないからね」

「え?」

 五条先生はきょとんとした顔をして、それから二人の間に沈黙が入り込んだ。なにこの空白の時間は。

 ひょっとして私、変なこと言ってしまった? 五条先生が"抱く"なんて単語を使うから!

 だけど冷静に考えたら、私の妄想が一人歩きしていたような気がする。恥ずかしくて顔から火が出そうで、何か言わなきゃとしどろもどろになった。

「あっ、あのね」

「フフッ、僕とそのつもりだった? 勝負下着じゃないけどよろしくって」

「違う違う! そうじゃない」

「真っ赤になっちゃって」

「いやだから違うの。えっと……ほら、雨が降ったら、ゲリラ豪雨とか落雷とか雪とかあるかもしんないじゃん? それで帰れなくなって、そういうとこ泊まる可能性もゼロじゃないでしょ。そんで服が濡れたりしてたら脱ぐでしょ。だからその……色気ない下着だと萎えちゃうかなぁって。あっ萎えるって、そういうあれじゃなくて――」

「可愛いすぎでしょ」
 
 クスって笑う仕草にドキッとわずかに胸の音が鳴る。

 五条先生の唇が緩やかに弧を描いたかと思うと、一歩こちらに近づいて、身を屈め、私と同じ視線の高さに合わせてきた。青い瞳が私を真っ直ぐ見つめる。

「千愛にそんな風に可愛く誘われたら、百パー男は抱くね」

「……な、なに言ってんの、もぅ」

「七海もイチコロじゃなーい?」

「ほんと!? じゃなくって……だから誘うつもりなんてないの。さっきのセリフは痛恨のミス」

 唇をぎゅっと引き結ぶと、青色の瞳は楽しげに揺れた。

/ 681ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp