第6章 デートの練習
「ウエストが落ちてくんだけどベルトってないよね?」
「ベルトかー」
そこは頭から抜け落ちていた。制服のベルトは渋谷事変の戦闘で金具が一部破損して、使いにくいのだそうだ。
男性もののベルトはここにはない。ベルトって皮から作るの? さすがに皮は無理。一晩でベルトは無理。
「五条先生ならベルト作れるんじゃ?」
「無茶言うなよ」
さすがに駄目か。牛の調達からだもんね。とりあえず、ささっとベルトループを縫い付けた。これでベルトを通せるけど肝心のベルトがない。
「そうだ! ちょっと待ってて」
頼もしい人物を思い出した。お隣さんに住んでるボブだ。一本くらいベルトの予備を持っているはず。きっと貸してくれる。
身長は五条先生より低いけどウエスト周りの体格はさほど変わらないように思う。お隣さんとはそれなりに交流を持っているので、私は思い切って頼ることにした。