The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第4章 血のハロウィン
玄関を開ければ二パーと笑う八戒。
今自分が、三ツ谷が和泉へとキスをするのを邪魔したなんて知らずにただニコニコとしている。
悪気がないという所が余計三ツ谷は苛立った。
「あれ?もしかてし和泉もいる?靴あるけど!」
「おー…いるけど」
「じゃあトランプ持ってきてよかった!」
「はぁ?」
「雨で暇だったからタカちゃん家行こうと思ってさ、トランプ持ってきたんだー!お邪魔しまーす!」
「……入っていいとは言ってねぇんだけどな」
図々しい幼馴染だ。
溜息を零しながらも、居間へと入っていった八戒を追いかけながら三ツ谷はブルッと身体を震わせる。
そういえば裸のままだったなと思い出した。
「やっぱ和泉いるじゃーん!」
「八戒…うるさっ」
「ていうか和泉学校サボり?」
「そう言うお前こそ…」
顔を真っ赤にさせていた和泉だが、八戒の声が聞こえてから直ぐに平常心へと変わり表情も何時ものに。
その変わり身の速さに三ツ谷は『すごいな』と関心しながらも、邪魔された事は未だに根に持っている最中。
折角、普段見られない顔を真っ赤に染めてこちらが煽られるような唆られる顔をした和泉が見られたのに。
なんて思いながらふと三ツ谷はある事を思いついた。
「ちょっと着替えてくるわ。あ、和泉…その前にちょっとこっち来てくれるか」
「え?」
「さみぃだろ?カーディガン貸すから」
「あ、ありがとうございます…」
「2人とも早くね〜!暇だから」
「分かったから大人しく待ってろ…」
中学生だとしても小学生の子供みたいだな。
なんて三ツ谷と和泉は揃ってそう思いながら、部屋に入っていく。
そして三ツ谷はパタン…と後ろ手で襖を閉めてから、#name
1#の後ろ姿を見る。
「和泉、こっち。オレの普段着てるカーディガンで悪ぃけど…。ホラ」
「ありがとうございます…」
「それと…」
カーディガンを着ようとした和泉の腕を引っ張った三ツ谷は、小さくふっくらとした唇にキスを落とした。
触れるだけのキスをしてから、ゆっくりと唇を離せば真っ赤に震える和泉が視界を占領する。
「なっ…なっ…!」
「邪魔された分な。八戒が帰ったら続きしような…」