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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第4章 血のハロウィン


突然の豪雨に、傘を持っていない人達は俺達と同じように雨宿りが出来る場所に避難していく。
そして俺と三ツ谷先輩も屋根がある場所へと避難をしてから、空を見上げた。


「天気予報外れたな…」

「曇りじゃなく豪雨ですね……」


だが早めに雨宿り出来たおかげなのか、上着は濡れたけど下の服は濡れていなかった。
それだけは唯一良かったと言えるな……と思いながら三ツ谷先輩を見れば服を絞っている。

どうやら俺は大丈夫だったみたいだが、三ツ谷先輩は完全に濡れてしまったようだ。
そんな彼を見ながらまた空を見上げる。


(この雨…何時まで続くんだろう)


これだけ降っているなら暫くは止まないかな…と溜息をついた時だ。
ねっとりとした視線を感じで辺りを見渡し、眉間に皺を寄せた。


(この視線……なんだ?気持ち悪い)


キョロキョロと辺りを見渡した時、見覚えのある顔が見えて目を見開かせた。
視線の先の人混みに紛れた男……稀咲が立っている。


「稀咲……」


何故アイツがここにいるんだ?
そう思いながら見ていれば、何故か稀咲は俺を見て笑うとそのまま背中を向けて人混みに消えていった。


「和泉?どうした?」

「……いえ、なんでもないです」


アイツなんでここに居て俺を見ていた?
なんでアイツは、あんな気持ち悪い視線を向けてくるんだ。
訳が分からない事ばかりで眉間にまたグッ…と皺が寄っていく。

すると稀咲が居なくなったかのように、突然雨が上がり青い空が見えてくる。
そんな自体に周りの人達はザワついていた。


「急に止んだ……。訳が分かんねぇ空だなぁ」

「………ですね」

「…和泉、家来るか?上着とか濡れてるし、乾燥機かけよう。こっから近いし」

「良いんですか?」

「雨に濡れた恋人放置するほど冷たくねぇよ。ほら、行こう」

「……はい」


三ツ谷先輩の家に行く道中も、俺の中では稀咲が浮かんでいた。
何故あそこにいたのだろうか…カラオケの時もそうが、何故俺を見ているんだろうか。
そんな考えが埋めつくしていれば、あっという間に三ツ谷先輩の家についていた。


「ちょっとタオル持ってくるから待っててな」

「分かりました」

「ん、いい子」


何故か頭を撫でらる。
これって恋人より子供扱いなのでは…?なんて思いながらも大人しく玄関で待った。
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