The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第3章 8・3抗争
ドラケンが死ねば、マイキーは闇に堕ちる。
そして東京卍會は反社勢力へとなり、未来でヒナと和泉は死んでしまい千堂も自殺。
武道は目の前の光景にただ泣きながら服を掴んだ。
終わった、全部終わってしまった…ミッションは失敗してしまったのだと。
「タケミっち!!!」
その時、マイキーが強い声で武道の名前を呼んだ瞬間ドラケンが咳き込んだ。
咳き込む度に口から血は出ているが、彼は生きている。
「まだ生きてる!!マイキー君!!」
「ケンチンを頼む!!!」
マイキーの言葉に武道は目を見開く。
彼は今、自分にドラケンを頼むと彼を託そうとしている事に驚いたのだ。
(え?…オレが…?)
だが今周りでドラケンを救えるのは自分だけ。
遠くに見える和泉は愛美愛主相手にしており、こっちに来れそうな気配はない。
そして周りの知っている東京卍會メンバーもまた戦っている。
ならば自分しかいない。
ドラケンを救う事が出来るのは武道1人だけなのだ。
決意した武道はドラケンを背負うと、急いで病院まで運ぶ事にした。
「あれ…?武道がいない…?」
一方、濡れた前髪をかきあげていた和泉は武道の姿がない事に気付く。
先程までドラケンと居たはず…その後、マイキーが『頼む』と叫んだ所までは聞こえていた。
「けーすけくん!武道、何処に行ったか分かる!?」
「いや、分かんねぇわ!!」
言葉に続いて殴る鈍い音。
場地は和泉の方を見ずに、未だに愛美愛主のメンバーを殴り散らしておりそれを見ながら彼女は眉間に皺を寄せた。
彼女の中ではキヨマサも気になっていた。
武道が、キヨマサも危険だと…ドラケンを狙っていると言っていた事が気になっている。
(あのキヨマサの姿もない。確かまだ東京卍會にいたはず……武道と龍宮寺先輩の姿もないし)
そう思いながら走り出し、先程までドラケンが倒れていて武道がいた場所に駆け寄る。
姿はないがそこには血痕があり、血痕は点々と何処かへと続いていた。
「これ…龍宮寺先輩の血か」
ということは、武道が運んでいるのだろう。
血痕は駐車場の裏へと続いており、和泉はその血痕を辿りながら走り出した。
「何処にいるんだよっ」
血を辿るも、雨のせいで所々途切れているせいで和泉は舌打ちをした。