• テキストサイズ

The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第3章 8・3抗争


「チビが調子乗るんじゃねぇ!!」

「ちっ…」


まさかの不意打ち。
それに気付けず、男が振り上げていた拳は和泉の目と鼻の先にあり殴られそうになった時…ガンッという鈍い音が響いた。

和泉を殴ろうとした男はその音と共に、体が前に倒れていきそのまま失神。
そして男の後ろには見慣れた黒髪を揺らす男が1人。


「けーすけ君!」

「お前喧嘩は強いけど、相変わらず苛つくと周りに集中出来ねぇよなぁ」

「うるさないな…」

「どうだ?初めての抗争は」


ニシシ…と八重歯を見せながら笑う場地の目は、喧嘩に興奮しており何時もより瞳孔が縦長になっていた。
その目はまるで獣が興奮した時や、獲物を狙うような目であり和泉の口からは小さな笑みが零れる。


「人が多すぎるのと、雑魚ばかり」

「東京卍會に入ればこんな事ばっかだぜ?」

「まだ入るとは決めてないから」


何故かもう入る事になっているような口調に首を傾げながらも、蹴散らしたり殴ったりしながら和泉は武道を目で探していく。
今何処に居るのだろうかドラケンは何処に居るのかと。

雨のせいで視界も悪く、人が多すぎて探す事は困難。
そして男たちの叫び声で武道の声さえ掻き消されてしまい、和泉は舌打ちをした時…。


「ドラケン!!ドラケン君…!!」

「っ!武道っ!!」

「ドラケン君!?ドラケン君!!!」


遠くから聞こえてくる武道の叫び声。
その声に泣き声も混ざっており、和泉は何処にいるのかと焦りながら視線をあちこちに向けた瞬間…息を飲んだ。


「うそ、だろ……」


目線の先には倒れているドラケンの姿。
地面は赤く染っており、彼の傍に武道が膝立ちでずっとドラケンを呼びながら叫んでいた。
その光景に和泉の息はどんどん荒くなりながら目を見開かせる。

まさか…失敗してしまったのか。
ドラケンを救う事を失敗してしまったのかと、嫌な事が脳裏でグルグルと回る。


「どうした!?タケミっち!」

「ドラケン君が…ドラケン君が!刺された!!」

「っ!!どけ!!」


マイキーの問に返ってきた言葉は最悪な物。
和泉とマイキーは急いでドラケンの元に駆け寄ろうと、目の前に現れる愛美愛主の人間達を殴り飛ばす。
だがそれを阻むように、殴っても蹴っても湧いて来た。
/ 624ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp