The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第3章 8・3抗争
まさかの東京卍會勢揃いに驚いたのか、林先輩は『くっ』と言葉を零しながら怯んでいた。
先程まで5人しかいなかった相手が一気に増えたのだ…怯むのも仕方ないだろう。
そう思っていれば修二が林先輩の頭を掴んだ。
「楽しくなってきたじゃんかよ」
愛美愛主総勢100人、東京卍會もそのぐらいの人数。
武道から聞いた過去の抗争の人数の何倍ともなっており、驚きと殺気立つ空気に息を飲む。
抗争は参加したことは無い。
喧嘩は今まで、修二と二人で数十人相手したぐらいだった為この人数には流石に驚く。
「祭りの日に大乱闘…血が躍るじゃねぇかよ」
「龍宮寺先輩…」
すると先程まで座りこんでいた龍宮寺先輩は、ふらつきながら立ち上がった。
本来ならその怪我で抗争に参加するのは良くない…が、龍宮寺先輩はやる気だ。
「ダメだ…」
「なあ?マイキー!!」
「ハハ」
その場が一気に殺気が溢れる。
興奮した息遣いに、見開かれた目を見て息を飲みながらも自分も興奮の渦に飲まれかけているような気がした。
すると双方歩き出したかと思えば、勢いをつけて走り出しまるで相手に突っ込むみそうなぐらいの勢いだ。
そして抗争が始まる…。
「行くぞオラぁあ!!!」
「やっちまえ!!!」
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ー三人称ー
東京卍會VS愛美愛主との抗争の火蓋が切られる。
駐車場には男達の獣じみた声が響き渡り、その中で和泉は襲いかかってくる愛美愛主のメンバー達を蹴散らしていた。
右足を大きくあげてから、男の顔横を蹴り飛ばし左足で違う男の脇腹を蹴りあげる。
華奢な体での威力のある蹴り技に男達は怯んだ。
「コイツ、チビのくせっ!!」
「強すぎるだろっ」
「体格であまり決めつけない方がいい。食い殺されるぞ?」
余裕気な笑みを浮かべた和泉は肘で、男の顎を下から突き上げた。
その様子を遠くで半間は見ながら、肩を竦めて笑う。
「ま、簡単には捕まらねぇよなぁ…。オレが捕まえるしかねぇか」
だりぃ…とだけ呟くと半間は和泉がいる方向へと向かい、後ろから彼女を捕らえようとした時である。
鋭い蹴りが飛んできて間一髪でそれを避けた。
「おいおい…幼馴染相手にその蹴りかよ」
「修二…お前、こうなると分かってて俺に近づくなって言ったんだな」