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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第3章 8・3抗争


「三人まとめてやっちまえ」


愛美愛主側から殺気が溢れ出している。
その殺気に押されているのか、武道の顔が強ばっているのが分かった。

喧嘩はした事あるが、恐らくこの人数を相手した事は無かったはず。
強ばるのも仕方ないな…と思っている時だ。


バブー…バブー…


癖のある排気音がどこからか聞こえてきた。
聞き覚えのある独特の排気音に、目を見開き思わず音が聞こえる背後へと視線をやる。


「この音…」

「ふん!やっと来た」

「この排気音」

「マイキーの“CB250T(バブ)”だ」


バブ…真一郎くんが乗っていた愛機であり、今は佐野先輩に譲られている。
その音が聞こてくるという事は…と驚いているとライトが駐車場を照らした。

そして水飛沫をあげ、その場に佐野先輩が乗ったバイクが現れた。
まさの人物の登場に林先輩も、愛美愛主側も動揺を隠せていない。


「マイキー君!」

「佐野先輩……」

「マイキー…!!」

「なるほどね」


佐野先輩は、バイクから降りると林先輩を見てから何かを納得したかのような言葉を放った。
その表情は無表情であり、何時もと違って背筋がどこから冷えるような感覚がある。


「オレを別のトコ呼び出したのは、ケンチン襲う為ね」

「別のトコ…佐野先輩に邪魔されないようにか…」

「え?」


佐野先輩が傍にいれば、龍宮寺先輩を襲うことは出来ない。
だから武蔵神社から離れた場所に呼び出したという所なのだろう。

卑怯な手を使うものだ。
佐野先輩に敵わないと思っているから、だからこういう手を使ったのだろうけど。


「で、オレのせいにして“東卍”を真っ二つに割っちまおう…と」

「オレはただパーちんを!!」

「これはオマエのやり方じゃねぇ!誰に、そそのかされた?」


そそのかされた…?
この手口は林先輩が考えたものじゃない…という事ならば林先輩の後ろに誰かついてこの策略を考えたという事か?


「へー意外。マイキーってアタマもキレるんだね」

「…………え」

「だりぃ」

「な、んで……」

「和泉?」


声、話し方、口調に目を見開き目の前に現れた人物に唖然とした。
だって今目の前にいるのは修二だから…。


「修二っ!!!!」

「えっ!?」

「あーあ。折角、オレが警告してココには来るなって言ったのになぁ。悪い子だな」
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