The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第3章 8・3抗争
プルルルルル…プルルルルル
突然電話の着信音が鳴り響き始める。
その音に驚き肩を跳ねさせていれば、三ツ谷先輩は小さく舌打ちしてからやっと退いてくれた。
退いてくれた事にホッとしながら、痛いぐらい動いている心臓を落ち着かせる為に深い深い息を吐く。
本当に三ツ谷先輩は人の心を掻き乱してくるから、調子がブレる。
「もしもし?八戒、急にどうした」
「電話相手…八戒か……」
どうしたのだろう。
なんておもいながら、バスタオルを手にした瞬間三ツ谷先輩が叫んだ。
「は?ペーやんが愛美愛主の残党とつるんで、ドラケンをまくる!?」
「……え?」
「おう…分かった。お前は直ぐにその情報事東卍の奴らに回せ!オレはドラケンの所に行くから!」
今、三ツ谷先輩の口から林先輩が龍宮寺先輩をまくるという言葉が飛び出した…?
しかもあの愛美愛主の残党とつるんで?
まさかの言葉に目を見開かせていれば、三ツ谷先輩が眉間に深い皺を刻んで誰に電話をかけ始めていた。
俺はまさかの言葉に状況が追いつけていない。
「場地!今すぐ東京卍會の奴ら引き連れてこい!!ペーが、愛美愛主の残党とつるんでドラケンをまくるって情報が入った。オレは一足先に向かってるからな!」
そう叫ぶと三ツ谷先輩は電話を切ってから、唖然としている俺を見た。
彼の瞳はどこか辛そうにも見える。
「三ツ谷先輩、今の話…」
「ペーの奴…未だに納得してなかったんだ」
「な、納得って…」
「東卍と、ドラケンがパーを見捨てたと思ってんだよ」
「な…!?」
それは違う。
龍宮寺先輩は自首するという林田先輩の思いを尊重して、それで佐野先輩とも和解している。
だけど…林先輩はそうとは解釈していないということか。
龍宮寺先輩が林田先輩を見捨て、そして東卍も同じように見捨てたと思って…先に見捨てたと思った龍宮寺先輩を。
(もしかして…龍宮寺先輩を救うというミッション、成功してない…??)
愛美愛主との抗争の際に死亡と武道からは聞いていたが、そうじゃなかったのかもしれない。
まだ成功していなかったのかもしれない。
「オレは今からドラケンの所行くけど和泉は…」
「行きます!連れて行ってください」
「分かった」
もしまだ成功していないならば、成功させなければ武道の苦労が水の泡になってしまう。