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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第3章 8・3抗争


「お兄ちゃん!金魚すくいしたい!」

「したい!」

「金魚すくい?もし金魚取れても、家では飼えねぇぞ」

「したーい!」

「したい!」


金魚すくいがしたいと、駄々を捏ね始める二人に三ツ谷先輩は溜息を零す。
その後は三ツ谷先輩が露店の人にお願いして、金魚すくいはするが取った金魚は返すという事になった。

そして金魚すくいをしているルナマナちゃんを、ちょっと離れた所から見ていれば三ツ谷先輩が苦笑を浮かべている姿が目に入った。


「どうしたんですか?」

「いや、昔もこうやってルナマナがな金魚すくいしたいって強請ってきた事あったなぁって。あの頃と変わんねぇな」

「金魚すくいって、魅力的に感じますもんね」

「和泉もした事ある?」

「小さい頃に1回。それこそ鳴ねぇに強請ってやったらたった1匹しか取れなかったけど嬉しくて…今もその金魚家にいるんですよ」


玄関の所にサイドテーブルに金魚鉢の中で泳いでいる。
かなり長生きだな…なんて思いながら、餌をやっているが意外と他の親族も気に入っているらしく俺が餌をやる前に餌が金魚鉢の中に浮いている事が度々あった。


「長生きなんだぁ」

「長生きです」


そんな風に他愛のない話をしていると、ふと聞き慣れた声が聞こえてきて三ツ谷先輩の顔を見合わす。
聞き慣れた声を探すように視線をさ迷わせていれば…。


「ドラケンあっち見よう!」

「おい、走るなエマ!」

「タケミチくん、あっち行ってみよう」

「うん、行こう!行こう!」


少し離れた先に、浴衣姿をしたエマと彼女に腕を引っ張られている龍宮寺先輩。
そしてその後ろにエマと同じく浴衣を来た橘と、デレデレと鼻の下を伸ばしている武道がいた。


「ドラケン達も来てたんだな」

「ですね」

「つーかドラケン…エマちゃん見てる男達睨んでるけど、あんなするなら…」

「早く付き合えばいいのに」


2人揃って溜息をしながらも、見守るしかないかと思い人混みに消えていく4人を見送った。
そして未だに4人が歩いていった所を見ていれば、何故か三ツ谷先輩にジーと見られている事に気付く。


「あ、あの…俺の顔になにか付いてますか?」

「ん?いや……顔というか、和泉の瞳を見てたかな」

「瞳?」

「露店の提灯とか、色んな明かりで目がすげぇ綺麗に光ってるんだよ」
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