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The best happy ending【東リべ/三ツ谷】

第3章 8・3抗争


早速りんご飴を買おうとなり、三ツ谷先輩はお財布から小銭を取りながら赤い丸々としたりんご飴を2つ買う。
それをルナマナちゃんに渡せば二人は嬉しそうに齧り始めた。


「和泉もいるか?りんご飴」

「いえ、俺は大丈夫ですよ」

「そっか。晩飯食ってないから、腹減ったらちゃんと食べろよ?」

「はい」

「お兄ちゃん!たこ焼き!!」

「たこ焼き買って!」

「はいはい」


お祭りでテンションがMAXなのか、ルナマナちゃんは少し顔を赤くしながら三ツ谷先輩に強請っている。
その様子が可愛らしくて微笑みながら、2人と手を繋いでたこ焼きの屋台に並ぶ。

片手にりんご飴、片手は俺と手を繋いでいて三ツ谷先輩が買ったたこ焼きを二人に食べさせていた。
その姿は本当に優しいお兄ちゃんだな…と思っていると三ツ谷先輩が俺を見てくる。


「ほら、和泉もあーん」

「……へ?」

「たこ焼き嫌いだったか?」

「あ、いや…嫌いって訳じゃないですけど…。俺にも食べさせるんですか?」

「だってルナマナと手、繋いでたこ焼き食えないだろ?ほら、口開けろ」


そう言われて口を開けれるわけが無い。
周りには沢山の人がいる訳だし、今まで誰かに『あーん』なんてしてもらった事が無いのだ。


「いや、周りの目もあるしっ…」

「んなの気にしねぇって。ほら、たこ焼き冷めちまうから早く」

「うっ…」


ジーとシルバーパープルの瞳がオレを見つめてきて、何故かその目を見ると逃げれないと思ってしまう。
確かに周りの人は祭りに夢中で俺達等気にしてはいないかもしれない。

だけど流石に恥ずかしすぎる。
なんて思っていれば、口元にピトッ…とたこ焼きが押し当てられた。


「ほら、和泉。あーん」

「あ、あーん……」


ここまで来たら諦めなければ…。
そう思い口を開けば、少し冷めたたこ焼きが口の中に入ってきてソースとマヨネーズの味が広がっていく。


「美味い?」

「はい…」

「なら良かった!」


すると三ツ谷先輩は、歯を見せながら綺麗な笑顔を浮かべた。
年相応の少年らしいその笑顔は眩しくて、思わず瞳を細めてしまうぐらいに綺麗。

なんて思いながら口をモゴモゴさせながらたこ焼きを食べていれば、ルナマナちゃんがある物をジーと見ている。
その視線の先にあるのは金魚すくい。
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