The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第3章 8・3抗争
「どれも美味しいそう…」
「だな。これだけメニューあると悩んじまうなぁ」
メニュー表を見ながら、どれにしようかと首を少し傾けてみたりページを捲る。
折角だから海鮮系の物を食べたいところなので、海鮮系のメニューを見ていった。
「俺、アサリの海鮮系パスタにします」
「じゃあ…オレはカニとトマトのリゾットにするかな」
それぞれ決めてから三ツ谷先輩が呼び出しベルを鳴らす。
すると直ぐにお冷を持ってきた定員がやって来て、から床に跪いた。
「お決まりでしょうか?」
「アサリの海鮮系パスタとカニとトマトのリゾットを1つづつ」
「畏まりました。メニューをお下げしますね」
歩いていく店員の背中を見送ってから、窓の外に広がる景色を眺める。
押しては寄っていく波を見ていれば、カランと氷が溶けて動く音が聞こえた。
そしてふと三ツ谷先輩を見れば、同じように海を眺めていた。
シルバーパープルのタレ目を細めて、懐かしげに海を眺めている。
「オレな、ここの海に来るの初めてじゃないんだ」
「そうなんですか?」
「おう。2年前に、マイキーにドラケンと場地にパーちんと……あと1人今は居ねぇけど6人で来たんだ」
「あと1人って…誰か聞いても良いですか?」
「……羽宮一虎。オレら6人は東京卍會の創立メンバーなんだ」
目を見張った。
まさか三ツ谷先輩にけーすけくんが東京卍會の創立メンバーだったとは知らなかったものだから。
そして『羽宮一虎』という名前を出した三ツ谷先輩が、酷く悲しそうに見えたことも。
「海に来てな、オレとドラケンは海に飛び込んで競走しんだよなぁ。懐かしい」
「そういう所、三ツ谷先輩もちゃんと子供なんですねぇ…」
「どういう意味だよ。老けて見える?」
「老けて見えるというか…あまりにも大人っぽいので」
だから時折見せる悪ガキな所には驚くし、ちゃんと彼は15歳の中学三年生なんだと感じる。
普段は大人っぽい良い兄という印象が強いから。
「それはオレのセリフでもあるけど?」
「え?」
「和泉だって、すげぇ大人っぽいと思えば子供っぽい所もあるだろ?さっきの海でもすげぇはしゃいでたし…。それと気分転換になったみてぇで良かったわ。笑顔も増えたし」
「……色々、気遣ってくれてありがとうございます」
「オレが好きでやってんだよ」