第4章 2人だけの誓い
収入が増えた分 自分の仕事の人件費は私が支払うと言っても
「ちゃんと仲介料を引いてるし 動けなくなった仲間の居場所も出来たんだ カナコには感謝してる気にしなくていいんだよ」
昔のリヴァイと同じような事を言って断られた
飴と鞭のような2人だけど共通しているのは仲間思いな所 ただ伝え方が違うだけファーランとリヴァイは似ているんだよね
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ファーランが憲兵団が装備している立体起動装置を手に入れた
憲兵団が立体起動で移動しているのを初めて見た時は電気とか自動車とか無いのに人は飛ぶんだ…とビックリしたなぁ…
2人は何度も体を壁や地面に叩きつけながらもなんとか乗りこなすようになって 行動範囲が格段に広くなり 地下街の深い所にまで手を広げていた
私も頑張って2人よりもさらに時間をかけて短い距離なら移動だけはできるようになった
とにかく筋力と体幹のバランスが必要で筋肉が足りない私は引っ張られる力に負けてしまいすぐに体力が無くなり着地に失敗して転げまわり身体中は痣だらけになる
それなのにクルクルと回転しながら飛ぶ2人の姿を見て挑戦してみたら リヴァイとファーランの目の前でバランスを崩してスピードが出ていたまま壁に体を打ち付けて落下した
私の顔には大きな赤黒い痣ができ 腕や足はすり傷だらけになり足首もボッコリと腫れ上がり捻挫した結果
「カナコは立体起動の使用は禁止!」
リヴァイからめちゃくちゃ怒られた