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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第34章 手紙とハンドクリームが起こした奇跡✳︎宇髄さん


「答えにくかったらそう言って?…蜜璃ちゃんは…☆HASHIRA☆とどんな関係があるの?」


好奇心に負けそう尋ねると、蜜璃ちゃんは右手でちょいちょいと私に向け小さく手招きをし、左手を口の横に当てた。お尻を浮かせ、テーブル越しに蜜璃ちゃんに右耳を近づけると


「私ね、キーボードの伊黒さんとお付き合いしてるの」


と、囁くような声で言った。


「………っ嘘!?!?」

「うふふ本当よ」

「………」


驚きで声を発することも出来なかった。






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…まさか蜜璃ちゃんがあのミステリアスな伊黒さんの彼女だったなんて


ワッフル屋さんを後にし、私と蜜璃ちゃんはおしゃべりをしながら会場へと向かった。その間に伊黒さんとお付き合いする経緯を教えてもらったのだが、まぁドラマのような素敵な物語で聞いているだけで胸のときめきが止まらなかった。

元々伊黒さんは恋人がいることを隠している様子はなかったし、MCでメンバー(主に天元さん)にいじられていることもあった。SNSでも、どちらかと言えばそのことに関しての肯定的な意見の方が多い。


でもまさか…あの伊黒さんの彼女があんな可愛い雰囲気の蜜璃ちゃんだなんて…なんだかちょっと意外だな


繊細で細やかな演奏をする伊黒さんの彼女は、同じような雰囲気を持つ大人で綺麗目な女性だと勝手に思い込んでいた。


…月のように物静かな雰囲気を持つ伊黒さんは、お日様のような明るい雰囲気の蜜璃ちゃんに惹かれたんだろうな……っ素敵!


蜜璃ちゃんは伊黒さんたっての希望で大抵ステージ袖からライブを見守ることが多く、今日もそうしなくてはならないらしい。


”本当はすずねちゃんと参戦したいところなんだけど…伊黒さん、物凄く心配性でダメって言われちゃったの”


蜜璃ちゃんがとてもしょんぼりとした様子でそんな風に言ってきた。けれども私個人としても、いくら☆HASHIRA☆のファンが基本的にはマナーがいいとは言え、絶対に何もないとは言い切れない。

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