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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第29章 停戦協定※




ほの花を部屋に連れてくると、あまりの美しさに唇に吸い寄せられた。

着飾ればもっと…もっと綺麗だなんて言われなくても知っている。
たまに雛鶴とかにやってもらってる化粧ですらやって欲しくないと思っていたのに、今回瑠璃が施したのはやたらと色香を漂わせるまるで遊女のような化粧。


こんな遊女がいたならばどれほどの男が堕ちたことか。

でも、笑えばいつものほの花でその絶妙な不均衡さがより俺の心を掻き立てるのだ。


「…あー、くそ。めちゃくちゃ綺麗だ…。ほの花。」


「え?ほ、本当?実は鏡見てなくて…。に、似合ってる…?」


「似合ってるとか似合ってないとか超越してる。誰にも見せたくねぇよ…。何でお前、そんな可愛いんだよ。腹たってくるわ。」


「え…?まだ怒ってるの?」


「ちげぇわ。お前がクソ可愛くて苛ついてんの。」


着物もいつもより派手な色合いだが似合っているし、それよりも着崩し方が兎に角厭らしい。頸だけでなく白い肩までお披露目されているが、よく見ればそこに残るのは俺が付けた所有印。
白粉を塗られていてよく見なければ分からないが、瑠璃の言う通り俺は見境無くなって酷いことをしたのは一目瞭然だ。


肩には噛み跡のようなものが付いていて、その時の記憶が甦ってきて目も当てられないが、ちゃんと自分がヤッたことの責任は取らないといけない。
俺は少しだけ着物を肌蹴させると胸元を露わにさせた。

すると見えたのは夥しいほどの所有印だが、今回はそんな可愛いものばかりではない。
獣に噛みつかれたのかと思うほどの歯形のようなものが点在しており、自分の嫉妬が爆発していたことを簡単に予見させる。

赤黒くなってしまっている其処に指を這わせるとピクっと体を震わせたほの花と目が合った。恐怖で怯えている顔ではない。
擽ったかったのだろう。


「…痛かった、よな?ごめんな。」


「あ、えと…、大丈夫!私が…」


「お前は悪くねぇよ。これに関しては俺が悪いから。」


流石にこんなことしておいてほの花が悪いわけがない。きっかけは確かにコイツの発言だったが、だからといってこんなことして良いはずがないのだ。

俺は嫉妬に任せて好きな女を傷つけた。
瑠璃の言う通りフラれてもおかしくないことをしたのだ。


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