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陽だまりの先へ【鬼滅の刃/音夢💎】R指定有

第29章 停戦協定※





瑠璃さんの言葉に私は頭を鈍器で殴られたかのような衝撃に見舞われた。

鋼鐡塚さんが整えてくれた舞扇は可愛いし、ただ単に宇髄さんに見て欲しかっただけ。
「俺には甘えていいから」と常々言ってくれる宇髄さんに甘え方も分からないながらに、鋼鐡塚さんから言われた言葉を伝えれば慰めてくれるかなぁ、なんて甘い考えで話してしまった。

ただ彼との甘い時間を共有したいそれだけのため。
確かに"フラれたら面倒見てやる"と言う言葉の"フラれたら"のところが気に入らなかったのは本当だが、面倒見てやるの真意が分かっていなかったのはわざとではない。
故に悪意もない。

好きな人に悪意ある言葉を言うはずがないし、無神経なことをしてしまったことを反省はすれど嫉妬させてやろうと思ったわけではないのだ。


これでは本当に鋼鐡塚さんの言葉通り"フラれて"しまうのではないかと気が気じゃない。
瑠璃さんに縋りつきながら後悔を口にすることしかできない。それでも悪気がなかったことを分かってくれたのか、必要以上に責めたりしてこない彼女の優しさに救われる。

私の事を嫌いなはずなのに我慢してくれているのだろう。恋敵の恋愛相談なんて嫌に決まっているのだから。


「…あああ…、どうしよう…。まさか…、そう言う意図があったなんて、知らなかったんですよぉ…。」


「天元だって流石にあんたに悪気があったとは思っていないわよ。無理矢理抱こうとしたことを後悔してるだけ。こんなことくらいで嫌いになれるなら頭冷やしに行ったりしないわ。」


彼女の言葉は尤もで、嫌いならばその場で私をフレばよかっただけの話だ。
宇髄さんはそれでも私と別れると言う選択肢はなかったと言ってくれてるよう。


「…瑠璃さんも、ごめんなさい。私なんかのこんな話聞きたくないですよね…。」

瑠璃さんは今回完全に関係なくて、私が巻き込んでしまったようなもの。
頭を下げて謝罪すれば、顔を上げさせられた。


「仲直りしたい?」

「…え、そ、それは、はい!当たり前です…!」

「なら私に良い案があるの。やってみない?」


仲直りをしたいのは山々で瑠璃さんの案を受け入れない理由はない。
しかし、その顔はニヤリと不敵に笑っていて、手の上で踊らせているような感覚に陥った。

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