第3章 捻れた現実
「アモン……どうしたの?」
穏やかに見上げる瞳に、悪戯っぽく微笑みかけられる。
「主様、オレとデートしましょう」
「え……!?」
みひらく瞳。まん丸に瞠目するさまに、思わずといったような笑みが零される。
「っふ……へへッ………なーんて、半分冗談っすよ」
「もう……!」
からかわれた彼女は軽く彼の胸を叩く。
暫く柔らかく打ち付けられる拳を受け止めたのち、アモンは唇をひらいた。
「そんなに怒んないでください。本当は、あなたと街へいきたかったんすよ」
ぽかぽかと叩くその手首をつかんで、微笑いかけられる。
スピネルの瞳に悪戯っぽい光を宿して、ヴァリスを見下ろしてきた。
「街に……?」
穏やかな瞳に、彼の笑みがさらに深まった。
「そうっす。オレが、いろんな場所へつれていってあげますよ」
柔く、悪戯めいた笑みを携え、片手を差し出される。
「いきましょ……主様」
そのさまに心からの笑みを返しつつ、そっとみずからのそれを重ねた。
「うんっ」