第4章 繋がり
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「それじゃあ、場所を移動してはじめるよ」
五条が手を叩いた。
学生たちはぞろぞろと中庭を離れ、校舎の裏手へと向かっていく。
少し歩いた先にあったのは、木々に囲まれた広い訓練場だった。
整えられた地面のところどころに大きな岩が転がり、奥には斜面が続いている。木々の隙間から差し込む昼の光が、地面にまだらな影を落としていた。
東京校の訓練場とは、少し雰囲気が違う。
香久夜は辺りを見回した。
「……山みたい」
「そうだな」
隣にいた恵が答える。
「足元、気をつけろよ」
「うん」
そのやり取りを見ていた五条が、手を上げた。
「では!みなさん、今日は僕の生徒、香久夜のために集まっていただきありがとうございます」
「…え、私のため、?どゆこと?」
香久夜が恵の服を少し引っ張り、小さく背伸びをして恵に耳打ちをする。
「まぁ、表向きは。
これから京都の人たちと、実践練習したり、体術を教わったり、1日かけて交流してくってのが、一応の今日の目的。」
「先に言ってくれたら…」
戦ったりするとは聞いてたけど、こんなに注目を集めるとは。
すごく、居心地が悪い、、。
「京都のみんなにはの相手をしてもらうけど、何かあったら僕が止めるから、手加減なしでいいよ。」
そのセリフに香久夜はギョッとして五条を見るが、五条はこちらを見ずに淡々と話を進める。
「もういっちゃおっか!第一戦」
「はい」
加茂が前へ出る。
「僕が相手をします」
香久夜の顔が少し強張った。
「……わたし、呪力の循環だけで、ほんとにわかんないんですけど、」
「いいから、とりあえずほら、格闘技するみたいに、やってみて」
そう適当な五条に背中を押され二人が向かい合う。
「ルールは簡単」
五条が説明する。
「相手に一撃入れるか、降参させた方の勝ち。呪力の使用は自由。ただし、殺傷は禁止」
「い、一撃ってなんですか、」
「攻撃が当たればいいんだ、はまだ術式を使えないから、とりあえずパンチとか」
「ぱんち」
香久夜が小さく頷く。
五条は少し離れたところへ移動した。
「それじゃ――」
一瞬、空気が張り詰める。
「始め!」
「えええ、!いきなり!?ー」