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呪術回戦ー八月の忌み子ー

第4章 繋がり




「ずいぶん呑気ね」

香久夜が振り返る。

「?」

「自分がどういう扱いされてるか、知らないの?」
「……?」

真依はその反応に少し黙った。


「……本当に何も知らないのね」
「真依」


加茂が制する。


「今は言う必要はない」
「はいはい」


真依は肩をすくめる。
けれど、その目から警戒心は消えなかった。

一方、メカ丸は少し離れた場所から香久夜を見ている。



「……呪力が、ほとんど外に漏れていない」
「…え?」

「以前の報告とは違う」


メカ丸の視線が香久夜の胸元へ向く。


「何か制御方法を得たようだ」


その言葉に、五条が笑った。



「さすがメカ丸。よく見てるね」
「五条先生」


加茂が振り返る。


「彼女について、京都校にはどこまで共有されている?」
「必要なことだけ」


五条の笑顔が一瞬だけ薄くなる。


「それ以上は、僕から話すつもりないよ」


空気が少しだけ変わった。
香久夜は、その変化に気づかない。


「い、いくらなんでもたかが交流会以前の、実践研修ですよ〜?
警戒しすぎですって!」

三輪が場を和ますように言う。


「たしかに、香久夜の実践研修って聞いてたけど、なんで伏黒、お前がいるんだ?」
「…俺は、こいつの監査役なんで。」

東堂と恵のやり取りに香久夜はついていけなかった。


「わ、私の実践研修って…?」
「あ、僕はちょっと京都の皆さんに挨拶済ませてくるね」


その質問を遮るように、五条は一人離れていった。


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