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呪術回戦ー八月の忌み子ー

第4章 繋がり




「じゃあ、次」

表情をまた直ぐに戻した五条先生。
…次は、何をするんだろう。


「僕に少しだけ流してみて」



…先生に?


「そう。あの日、恵にやったみたいに。」

五条が手を差し出す。


「あの日、って…」

「ヨクバに襲われた日だ。」

五条先生は見えないその目で私をまっすぐ見つめたのがわかった。


「あの時、が恵にやったみたいに、僕に呪力を流してみて」



「先生、俺に呪力を流したって…どういうことだ」


恵くんの声。
思わず自分の胸元に手を当てる。

呪力を流した。そんな記憶はない。

あの日。
あの事件の日。

私が覚えているのは、ただ必死だったことだけ。
呪霊に襲われて。
身体が思うように動かなくて。
…永遠の悪夢の中にいて。

そしたら、恵くんの声がして。

――そのあと。


「……恵くんを、ただ求めた、だけ。」
「なにをしたか、覚えてない?」
「っ、すいません。」


私は、眉を寄せた。

「………」


五条先生も、ずっと、黙っていた。


「おっけー!じゃあとりあえず、は来週の京都校との交流会までに呪力の循環を安定させてね!新幹線乗るからね!」

「交流会?!」
「あれ、なんで恵も驚いてんの。言ってなかったっけ?」
「聞いてない!」
「今言ったからセーフ!」
「先生……」

恵くんが額を押さえる。
私は少し呆気に取られたが、京都という現実に胸の高鳴りを抑えられなかった。

「京都、行くの?」
「そうみたいだな」

「…た、楽しみ…っ!」
「……あぁ、そうだな」


なにか言いたいことがありそうな伏黒くんには気づかず
私は、今自分にできることを精一杯頑張ろうと胸を躍らせた。





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