第6章 満月の夜
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シーツの上で乱れた衣服から生白く華奢な素肌を晒している香久夜。汗で髪は乱れ、口元は少し赤く染まっていた。香久夜はうなされるように目を覚ました。
「…ん、ここって…」
自分の周りのシーツをみて、昨日の夜のことを思い出す。
「わ、わたし…」
「あ、やっと起きたね、 。」
五条は部屋のドアから顔を出す。
香久夜はハッとして身体を強張らせ、はだけた胸元を震える手で隠そうとした。自分が薄着であること、そして昨晩自分が何をしたのかを思い出し、いたたまれない気持ちになっていた。
(……へぇ。恵の時とは違って、理性が戻ってきてるわけだ)
だが、五条は笑っていられなかった。
香久夜の体内に溜まった「満月の夜の過剰な呪気が、甘い毒のように部屋の空気を侵食している。
(僕の神経を蝕むのも、時間の問題だね)
「……やれやれ。こんな重体でよく耐えてたね、恵も君も」
五条悟は、乱れた寝室から香久夜をひょいと抱き上げた。
全身熱っぽく汗ばんだ香久夜は、五条の腕の中でビクッと身体を強張らせる。
「五条、先生、どこいくの、」
「寝室は汗と呪気の匂いで充満してるからね。場所を変えよう」
五条は彼女をリビングのソファへと移動させ、自身の大きめのカーディガンを羽織らせて無防備な体を覆ってやると、五条はキッチンへと向かった。