• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

呪術回戦ー八月の忌み子ー

第6章 満月の夜



「つ……っ!?」


ベッドに倒れ込んだ恵くんの胸の上に、私は半裸のまま覆いかぶさった。

服越しじゃない。恵くんの素肌の温もりが、私の胸元やお腹に直接触れる。
その瞬間、私の中に溜まっていたどろどろとした熱い呪気が、堰を切ったように恵くんの方へ溢れ出していった。

快感の波がパチパチと跳ねるように押し寄せては消えていった。


恵くんの首筋から腕にかけて刻まれた【黒い印】が、音を立てて青紫色の火花を散らす。
同時に、私の首元や胸元の印も熱く激しく脈打ち始めた。


(あ……あ……っ……私の中のものが……恵くんに流れていく……)


私の呪力は、私自身すら狂わせるほど「甘く」熟していた。
印を通じて呪力を注ぎ込むたび、お部屋の中に甘い花の匂いが満ちていくような気がした。うっとりとするような甘い霧が視界を包み込み、恵くんの表情が歪んでいく。

恵くんの瞳から、いつもの冷静さが消えていた。

私を見つめるその眼差しには、私を恐れている気配なんて微塵もなくて……ただ、私を激しく欲しがるような、濃密で暗い熱が宿っていた。


「……あ……っ……恵、くん……」

恵くんの大きな手が、私の素肌の背中に回る。
力任せに抱き寄せられ、恵くんの素肌の胸に自分の胸がぴったりと押し付けられた瞬間、私の中で理性の最後の一片が溶けてなくなった。


/ 200ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp