第5章 暴走
光を遮る倉庫で、乱暴に腕を引っ張られ、香久夜は涙をボロボロとこぼした。
「痛い……っ! 嫌……離して……っ!」
過敏になった肌が男の粗暴な手になぞられるたび、香久夜の背筋にゾクゾクとした悪寒が走り、爪先まで硬直する。息を吐き出すたび、桃色の唇が微かに震え、男たちの視線を釘付けにした。
「……クソッ、売り飛ばすのは決定だが……こんな上等なタマ、目の前にされて手ぶらで渡せるかよ」
男の一人が卑しい下心を隠そうともせず、息を荒くして香久夜の上に覆いかぶさった。胸元を乱暴に押し開き、香久夜は下着ごと服を上にずらされ、肌があらわになってしまう。
「おい、余計なことすんな! 上にバレたら——」
「うるせえ! どうせ禪院家に渡ったら実験動物か種馬扱いの道具だろ!? 溢れてる呪力のせいで、こいつの肌に触れてるだけで頭が狂いそうなんだよ! 今ここで俺たちがちょっと味見したって、一回くらいバレやしねえよ!」
「.....っ!!」
恥ずかしくて前を手で覆いたくても腕が自由に動かせず叶わない。男は躊躇なく、自分の舌を香久夜の胸の間に這わした。
その左手でいっぱいの乳房を揉みしだいた。
「ん…っ!やら、 五条せんせっ……んぁっ…んっ」
身体を押し付けられる恐怖と、過敏になった皮膚への暴力的な刺激に、香久夜は狂いそうになりながら涙を流してその快感を拒絶する。
だがその意思も虚しく、口からは男たちのサディスティックな欲望を火に油を注ぐように煽り立てる矯声を漏らしていた。
「やべぇ…五条の女犯してるって感じして、めっちゃ興奮するわ」
「おい、俺にもヤラさせろよ」「ちょっと待てって」
制止していた男も理性を失っていく。嫌がる香久夜の顔を両手で強く固定し、その汚い唇を無理やり香久夜の唇へ重ねようと顔を近づけた——。