第15章 青の日々 (及川徹)
遠くに小さく見えていたちゃんへだんだんと近づく。ペースが上がるのが自分でよく分かる。
『あと4回ね、頑張って及川』
「へぁ、あ、うんっ!ありがとう!」
一言声をかけてくれて、その後は直ぐにタイマーに視線を落として記録をしてた。
あぁー、、なんか…好きな女の子がマネージャーってすっごい、かも。全然疲れないしむしろなんでも出来そうな気がしてくる。いつもよりだいぶ早いペースなのに…調子がいいのか調子にのってるのか…でも身体がすごく軽い気がしてる。
「ごら及川待てやぁ!」
「…っげ!岩ちゃん…!」
「げ、じゃねえボケェ!ペース配分考えろや!」
「ちゃんにいいとこ見せたいんだってば!」
「後半バテてぶっさいくなツラ見せることになっても知らねえかんな!」
「そ、れは…っやだ!!」
「ならちゃんと考えて走れボケ川!!」
「はい、ごめんなさい!!!」
いつも俺の前を走ってる岩ちゃんが飛ばしすぎている俺を鬼の形相で追いかけてきてブチギレて説教して抜き去っていった。さっきまでぽやぽや寝てたくせに怖いよ…!!
5往復して3分のインターバル。ちゃんはドリンクを配ったりタオルを渡したり、2日たっても夢みたいだ。
『見すぎ。なに?』
一挙手一投足を目で追ってたらさすがに気づかれたみたいで呆れたような表情をしてるけどそれすらも…、
「いや、可愛いなって…」
『毎日会ってるでしょ…慣れてよ』
「慣れないよ。毎日更新されてるんだから。」
『そんなに見てたら先輩たちに気づかれるよ。』
「ちゃんのことが好きって?」
『…まあ、うん。』
「事実だし全然大丈夫。むしろ俺が狙ってるので手出さないでくださいって感じ。」
現に先輩たちデレデレだし。
俺が見つけたんだからね!!
ぜーったいあげないんだから!!!
『…もう、ほら…っ次始まるよ。私折り返し地点行ってくるね。』
いつもみたくあしらわれると思ったのに。たまに照れたような反応するのなに!?勘違いしちゃうけど!?可愛すぎる無理可愛い。なに今の!ちょっと顔赤かったよね?期待しちゃうってほんと…。