第2章 居場所=三ツ谷隆
それから数日は過ぎその間 一向には集会に顔を出さなくなった それこそ毎日のように通っていた三ツ谷の家にも寄り付かなくなった
「…………。」
「おいエマ、そんなにじっと三ツ谷を見てやるな」
正面にいる三ツ谷に対してエマは無言でじーっと見つめ続けた
「…言いたい事はわかってる」
「それなら何では来ないの?」
エマの言葉に三ツ谷は困惑したように頭を掻いた
「何かここ最近忙しいって家に来るのも断られてんだ」
「それって三ツ谷が嫌われるよーな事したんじゃね?」
ドラケンがトコトコ近づいてきてガシっと三ツ谷と肩を組む
「な…なんもしてねーよ!」
言いながらドラケンから外れる三ツ谷だったが嫌われるというワードが予想以上に効いて顎に手を当てて考え出す
「とにかく!何をしたか知らないけど早く連れてきて」
そう言うと言い切ったのかズンズンと歩き出していった
「う〜ん、何とかねぇ…」
そうは言っても全く心当たりなんてないのだから対処が出来ない
三ツ谷は ふぅ〜っと深い溜め息を付くと集会へと向った
※ ※ ※
集会が終わり、それぞれ帰路につこうとすると三ツ谷のバイクの前でワーワー言っているエマの姿があった
「だから、三ツ谷は女は乗せないんだって」
「そんなの聞いてみなきゃ分からないじゃない」
エマと対峙しているのは香織だった
「何の騒ぎた?」
自分のバイクの前で言い合われれば さすがに声をかけない訳にはいかない
「あっ!三ツ谷せんぱ〜い」
三ツ谷の声にコロッと態度を変えた香織は猫なで声で擦り寄った
「うわ、あからさま」
そう呟くマイキーの言葉など聞いていないかのように振る舞う香織は鋼の心でも持っているのだろうか
「エマちゃんが自分はバイクに乗れるのに私は乗れないって言うんですよ」
「それは帰り道が同じだからでしょーが!」
「三ツ谷先輩は私がバイクに乗れないと思ってます?」
「いや、乗れるんじゃない?」
「えっ!?じゃあ乗せてくれませんか?」
三ツ谷の言葉に しめた!と言うような顔をしながら食いつくと三ツ谷は困った様な顔を向けた