第2章 居場所=三ツ谷隆
「あっま〜いでも美味しい!」
口に入れた瞬間に広がるキャラメルとハチミツの甘さが心地良い
「ウチのイチゴもみずみずしくて美味しいよ」
言いながら口に運ぶエマも美味しそうだ
それから何口か食べた後にお互いのパフェを交換してまた感想を言い合う
それだけの事だけとにとっては至福の時間であった
「あ、そうそう、言うの忘れてたんだけどさ」
パフェの底をつつきながら思い出したようにエマが口を開いた
「そのヘアピン 三ツ谷からでしょ?」
急に言われた言葉には驚きを隠せなかった
「えっ!?何で分かるの?」
「そりゃあ分かるでしょ」
普段アクセなんて付けないのを見てきてるし何よりその石の色が三ツ谷が作りました!と主張している
この間の小言が効いたのかどちらにせよあの三ツ谷が夢中になるなんて意外だった
いつも穏やかで妹達を最優先に考える三ツ谷の心にスルリと入り込んできたことで普段見せないような顔の三ツ谷が見れるのは悪くなかった
(このまま上手くいってくれればいいなぁ)
と心から思う
「私、身内以外からプレゼント貰ったの初めてで」
チョイチョイとヘアピンを触りながら言うはとても嬉しそうだし可愛い
最近、エマ達の前では眼鏡を外しているために大きな目が本当に嬉しいと表情で物語っている
するとが突然真剣な顔でエマに口を開いた
「エマちゃん…あのねっ…」
「あら、エマちゃんじゃない」
その声のする方へエマが視線を向けるとテラス席の外側から香織の姿があった