第2章 居場所=三ツ谷隆
を家の近くまで送って帰り道を走る
少しでも自分を近くに感じてほしくて放課後部活が終わるギリギリまでに送るヘアピンを作っていた
わかる奴には分かるように牽制のつもりで自分と同じ瞳の色を嵌め込んだ
世界に一つだけしかないヘアピン
彼女の黒髪に映える薄紫の石
まさかの方から嬉しそうに同じ色だと気付いてくれて笑ってくれたから
思った通り似合ってて可愛いから
思わず抱きしめそうになった
だけどまだ何も伝えてない身でそんな事をして嫌われたくないからぐっと堪えた
いつかあのヘアピンをしたと出掛けられる事を夢見て
三ツ谷は鼻歌交じりに機嫌よく夜の闇に消えて行った
※ ※ ※ ※
「あっ!こっちこっち」
次の日の夕方、予定通りに放課後は待ち合わせをした公園で先に着いていたエマに急いで駆け寄った
「遅れちゃった?ごめんね」
ゼハゼハと急いで走ってきたであろうにエマはブンブンと首を振った
「ううん、ウチが楽しみ過ぎて早く来ただけだから」
ニコッと笑いながら言うエマは「行こう!」と言って携帯のナビでお店へと歩みを進めた
運良くオープンテラスの席が空いて達はいそいそとそこへ座った
「ねぇ、色んな種類がたくさんあるよ」
「ホントだ、迷っちゃうね」
「ねぇ、お互いに違うのを選んでそれぞれ半分こしない?」
エマの提案には嬉しそうに頷いた
パフェが来る間に色々な話をした
エマと話をするのは話題が尽きなくて好きだ
ずっとこんな風に友達と出掛けたり話たりしたかった
「わぁ、美味しそう」
「ホント、早く食べたいね」
「お待たせしました」と言って店員さんに運ばれてきたのはそれぞれ頼んだ美味しそうなパフェ
エマは苺が沢山乗ったイチゴパフェ はバニラアイスクリームにキャラメルと蜂蜜がかかったキャラメルパフェ
どちらも食欲をそそる品だ
「じゃあ、いただきまーす」
2人で手を合わせて同時に掬って口に運んだ