第2章 居場所=三ツ谷隆
「ふぅ、3人で入るのは楽しいけど疲れるね」
そう言いながらお風呂の後、すぐにルナマナを寝かせてきたに三ツ谷はミネラルウォーターをコップに注いだ
「お疲れ、助かったよ」
「これを毎日してる隆くんは凄いなぁ」
「慣れればどうってことないよ」
置かれたミネラルウォーターの水を「頂きます」と言ってゴクゴクと飲むにそう言うと隣にストンと腰を下ろした
「えっ!?なに?」
いつもと違う距離に驚いたは目を丸くして三ツ谷を見た
「明日出掛けるなら丁度良かった」
「丁度良かったって?」
よく分からない顔を三ツ谷に向けると三ツ谷はポケットに入れていた小さな袋をの手にそっと乗せた
「…開けていいの?」
「どうぞ」
結ばれている白のリボンを解いて中の物を手のひらに乗せれば蝶の形をしたヘアピンが出て来た
「…可愛い」
「いつも俺達の飯を作ってくれるお礼」
ヘアピンを摘んで掲げるとキラキラと光に反射してとても綺麗だった
「ここ、拘ったんだよ 羽の部分」
そう言いながら説明しだした蝶のヘアピンは羽の部分が薄い紫の石がカットされて嵌め込まれている
「こんなに綺麗なもの貰っていいの?」
「いいも何も俺がに作りたかったんだ」
そう笑う三ツ谷に向けて泣きそうな、でも嬉しそうな複雑な顔を見せていた
「ふふっ、隆くんの瞳と同じ色」
目を細めてヘアピンを見つめているに三ツ谷は「貸して」と言ってヘアピンを取り、そっとの髪に挿した
「うん、可愛い」
言いながら満足そうな三ツ谷に恥ずかしそうに俯いた
「ほら、帰るんだろ 送って行くよ」
そう言って立ち上がる三ツ谷を見上げると
どうしてこんなに幸せな気持ちにさせてくれるんだろう
このフワフワした気持ちをずっと感じていたいとさえ思った
こんな気持ちを持っていると知られたらどう思われるだろうか
拒絶されたらと思うと 怖くなってブレーキがかかる
はぐっと言葉を飲み込んだ