第2章 居場所=三ツ谷隆
「さ、ルナちゃんマナちゃん、ご飯食べたら眠っちゃう前にお風呂に入っちゃおうね」
「じゃあ今日は一緒に入ろう!」
「えっ!?」
「マナも一緒に入りたい!」
突然言い出した提案には戸惑いがちに三ツ谷に視線を向けた
「ここは俺が片付けるから入ってやってくれよ」
「え、でも…」
「コイツら半分寝かけてるから見てやってて欲しいんだけど…」
確かに半分寝かけてる2人をお風呂に入れるのは危険だ
「じゃあお風呂に入ってから帰ります」
「ん、そうしてやって」
言い終えると三ツ谷はカチャカチャと食器を片付け始めた
その後ろ姿には思い出したように声をかけた
「あっ、明日はエマちゃんと放課後お茶する約束したの」
「へぇ、随分仲良くなったな」
「そう、この前ラインで話してるときに新しく出来たお店のパフェが美味しいって評判で明日行こうねって話したの」
嬉しそうに話すの様子に三ツ谷は安堵感があった
あの時にエマに紹介して良かったと思う
初めての口から友人の名前が出た
何故彼女が自分の学校での友人の話をしないのかはいまだに分からない
だけどこうして嬉しそうに話す姿を見れて自分の選択は間違ってなかったと微笑ましい気持ちになった
「じゃあ明日は楽しみだな」
そう返すとは照れくさそうに言った
「うん、とっても」
笑って脱衣場に向かうの足取りは軽かった
三ツ谷はその姿を見てポケットに入れていたあるモノをギュッと握った