第2章 居場所=三ツ谷隆
「姉ちゃん!今日のご飯は何?」
「マナ 今日もお手伝いするよ!」
三ツ谷家を訪れたはインターホンを鳴らした瞬間に飛び出してきたルナマナに抱き着かれた
毎回毎回熱烈な歓迎に嬉しくなる
「あのな、毎回毎回そんな出迎えばかりしてがビックリするだろ」
後からヒョコッっとやって来た三ツ谷にはビックリする
「よぉ、今日は俺の方が遅かったな」
「隆くん、今日は部活が長引いたの?」
後から家に入って来る三ツ谷にはそう問いかける
「そう、帰る時にちょっとな」
そう言いながら靴を脱ぐと「手洗い手洗い〜」と言いながら洗面所へと消えて行った
「お兄ちゃんご機嫌だね」
「姉ちゃんが来る時はお姉ちゃんが来るまでいっつもあんな感じなんだよ」
コソっと耳打ちしてくる姉妹の言葉には少し顔を赤くした
こんなにしょっちゅうお邪魔しているのに喜んでくれてるなんて嬉しいに決まってる
「ん?何顔が赤くなってるんだ?今日暑いか?」
そう言いながら部屋の窓をカラカラと開ける三ツ谷に「そうだね、少し」とは誤魔化しながらもキッチンへと足を向けた
来る前に寄ってきたスーパーの袋から食材を取り出していると「手伝おうか?」と後からヒョコッっと顔を出して聞いてくる三ツ谷には小さく頭を振った
「大丈夫、たまになんだから向こうでルナマナちゃん達と遊んで待ってて」
背中をグイグイと押しながらに言われ、渋々というようにルナマナ達のいる居間に引っ込んだ
「よぉし、作るぞ」
言いながらは腕まくりする
この家で料理をするのは好きだ頑張れば頑張った分だけ反応を返してくれる
自分の家で作る料理はただ手順通りに出来たものを並べるだけの作業であって感情なんて一切存在しない
初めの頃は頑張って作れば何かしら喜んでくれるんじゃないかと思ったが、考えるだけ無駄だと悟ったら後は事務的に淡々と料理を作って引っ込むの繰り返しになった