第2章 居場所=三ツ谷隆
最近、日曜日の夜がにとっては憂鬱で堪らない
その理由は明白であのキョウダイに食事を作らないといけないから
なるべく話さないように興味を持たれないように淡々と用意する
「ねぇ まだぁ?私お腹空いたんだけど」
そう言うのなら手伝えばいいのにと思う
まぁ元から家事全般苦手な香織に期待とかそういうのは持ち合わせていないけど
こちらの様子を気にすることもなくリビングで携帯をいじっている香織を気にする様子もなく食材を切っていく
「なぁなぁ、香織見てくれよ」
「なぁに?修哉兄さん、わぁ特攻服だぁ」
意気揚々と入ってきたのは青色の特攻服を自慢気に着ている修哉の姿だった
「俺の所のチームのなんだせ」
「へぇ、結構似合ってるじゃないのよ」
キャッキャッと2人で話している姿をはじーっと見ていた
その様子に気が付いた修哉はを見てニヤニヤとした
「あれ?この格好の俺に見惚れてんの?」
「いえ、お気になさらず」
ふいっと視線を逸らすに今度は香織が馬鹿にするようにフッと笑った
「こういう年の子は修哉兄さんみたいな悪い雰囲気の男に惹かれるのよ」
「へぇ、そういう香織は惹かれないのかよ」
「私はそういう男から惹かれる方だから」
「言うねぇ」
そう楽しそうに話す2人には「ご飯出来たから」と一言言うとそそくさと部屋を出て行った
は部屋の鍵を二重に閉めて自分のベッドの上にダイブした
「…隆くんの特攻服姿の方がカッコイイのに」
先程の修哉の特攻服を見て真っ先に思い浮かんだのは三ツ谷のあの黒い特攻服姿だった
修哉の特攻服は別に似合ってないとは言わないけど服に着られている感があった
「早く会いたいなぁ…」
そんな事を思うのはルナマナちゃんと過ごす温かい場所をくれた事
友達と呼べる人達を作ってくれた事
そして何より三ツ谷隆と言う優しくてたまに胸がキュウってなる気持ちにさせてくれる
これはきっと彼に惹かれている
それを自覚するとむず痒くなるけどこんなに明日が待ち遠しくなるなんて思っても見なかった
「明日は何を作ろうかな?」
明日はが夕食を作る番、目を閉じるとあの嬉しそうな顔が目に浮かぶ
はその楽しみを胸に今日も眠りにつく