第8章 どんな君も=佐野万次郎
「…っうっ…頭イタ…」
が起きたのは次の日のお昼前であった
「やば…凄い寝坊した…」
二日酔い特有の頭痛に額を押さえながらベッドからゆっくりと起き上がるとテーブルの上でチカチカとランプが点滅している携帯を手に取った
「うわ…メールと電話が沢山来てる…」
マナーにしていた携帯からはおびただしい数のメールと不在着信が表示されていた
その殆どが華蓮からのものだった
『体調大丈夫?』『二日酔いになってない?』『休むならお見舞いに来ようか?』などなどを気遣う内容で溢れていた
はすぐに『今まで寝てたから今から準備して学校に向うね』と返事を送った
するとすぐに返事が返ってきた『待ってるね!』
その返事を見ると再び携帯を置いて学校へ行く準備を始めた
正直、昨日どうやって家に帰り着いたのかも記憶が曖昧だ
あんな風に飲むつもりはなかった
ただ、最近どうにもマイキーくんと華蓮ちゃんの仲が近くて気になった
最初は あの華蓮ちゃんが少しずつ苦手意識を克服してきたのを純粋に喜んでいた
それがいつからだろう あの2人が仲良く話している姿を見ているとの胸の奥から何やら何とも言い難い感情が見え隠れするようになったのは
その感情が胸の奥から溢れてきたのはマイキーくんがあの日、華蓮ちゃんの名前を呼んだ時だった
この感情の名前をきっともう確信している
だけど自覚してしまったらきっと戻れなくなるから
その感情に蓋をして今すぐにその場から立ち去りたくて華蓮ちゃんをダシにしてその場から逃げた