第8章 どんな君も=佐野万次郎
「…華蓮ちゃん達に悪い事したなぁ…」
酔っ払った自分を介抱して家まで運んでくれたのは華蓮だと思っているは華蓮へ申し訳ない気持ちで一杯のまま学校へと足を向けた
「っ!体大丈夫?」
学校に着いてすぐに華蓮が心配そうに走り寄って来た
「うん、大丈夫 ちょっと飲み過ぎて二日酔いなだけだから」
「そう思っての為にシジミのお味噌汁作ってきたよ 少しはマシになるかも」
はい と笑顔でカバンからシジミの味噌汁入であろうポットを渡すと「ちょっとでも胃にいれなきゃね」と笑った
「ありがとう 昨日から迷惑掛けてごめんね 家まで送るのも大変だったでしょ?」
ポットを受け取って申し訳無さそうな顔をしているに華蓮はキョトンと首を傾げた
「え?全然覚えてないの?送ったの私じゃないよ?」
「ちょっと待って…じゃあ誰が…」
「詳しい話は本人に直接聞いたら?」
チラッと華蓮が僅かに後ろに視線を送ると視線の先にあった樹木の裏からピョコっとマイキーが複雑そうな顔で顔を出した
「え…?マイキーくん?」
いつもなら顔を見せたらすぐに近寄って来るのに一向にその気配はない
「えぇと…何時からそこに?」
「朝からずっと」
の質問に華蓮が答えると更にマイキーは縮こまった
「えっ!?学校は?」
「あの…創立記念で休みで…」
マイキーらしからぬ小さな声でもしょもしょと話すと再び木の陰に隠れた
「ほら、折角朝から待っててくれたんだから話しておいで」
この状況に戸惑っているの肩をポンと叩いて華蓮はにっこりと笑った
「えっ!?華蓮ちゃん、でもボク授業が…」
「毎日真面目に出てるんだから たまにはサボっても大丈夫だって」
そう言うと華蓮は「欠席届けは出しといてあげる〜」と言いながら機嫌よく去っていってしまった
後にポツンと残された2人の間に気まずい空気が流れた
「…マイキーくん 取り敢えず近くの広場に行かない?」