第8章 どんな君も=佐野万次郎
「はい、お客さん、着きましたよ」
「ほら 家に着いたよ」
「う〜ん…」
「こりゃ駄目だ おっちゃん、待たせてごめんな これ、待たせたお詫び 取っといて」
タクシーにを乗せたあと マイキーは紙に書いてあった住所まで頼むと代わりに代金を払い、一向に起きる気配がないをヒョイっと抱き上げてタクシーから降りる
紙に書いてある部屋番号まで行くと預かっていた鍵でドアを開けてゆっくりとを玄関に降ろした
「?家に着いたよ?ほら、靴を脱いで」
「ん〜…」
これは…脱ぐ気はないなと思ったマイキーは小さくため息をつくとしゃがんでの靴を脱がしだした
「出来たら酔っ払ってない時に部屋に入りたかったなぁ…っと」
そう呟くとマイキーは再びを抱き上げて部屋の奥へと進んだ
ドアを開けて部屋へと入るとフワリと微かにの香りがした
「何か 予想通りの部屋だな」
マイキーがぐるりと部屋を見回すと白を基調としたスッキリとした部屋だった
マイキーはすぐに近くにあったソファへとをゆっくりと降ろした
「ほら、明日二日酔いにならないように少し水を飲んでから寝ないと」
ペチペチと軽くの頬を叩くが「うぅ〜ん…」と唸るだけで目を開けようとしない
「参ったなぁ…こういう場合、華蓮なら無理矢理飲ませるのかなぁ」
そう小さく呟くマイキーにはパチっと目を開けてガバっと背を向けていたマイキーの首に抱きついた
「えっ!!っ!?は?何!?」
いきなり抱きついてきたに嬉しいを飛び越えて驚きと戸惑いがごちゃ混ぜになってしまいマイキーにしては不覚にもスキだらけであった
「…ダメ…」
「だ…ダメ?」
「呼び捨てにしちゃダメ」
「…は?」
の突然の言葉にマイキーの頭の中はハテナで一杯だった