第8章 どんな君も=佐野万次郎
「はぁ?入ったばかりで隊長とか言ってんの?」
「いえっ!!そのっ!言葉のあやでしてっっ」
慌てて弁解する様子に場地は首を傾げながら睨んだ
「アヤ?アヤってどういう意味だコラ」
「ええっ!?」
理不尽に言われて困惑したような男達の後から呆れたような声が聞こえた
「場地、何意味の分からないとこでキレてんだよ」
「ひっ…三ツ谷隊長!どこにっ!」
「あぁ、さっきまでそこにいたんだけどよ、先に帰るわって言ったらお前らのお仲間に『逃げるのか』って言われたから逃げずに来てやったんだけど」
くいっと三ツ谷は顎で立ち尽くしている男達を見遣るとギロリと睨んだ
「マイキーどうすんの?ヤる?ヤらない?」
「ひぃっ!!」
「ん〜場地達に任せるよ、俺はいい加減に連れて帰りたいから」
そう言うとマイキーはスタスタとの元へと近付いてベンチでうつらうつらと眠るをヒョイっと抱き上げると「ケンチン、エマ 華蓮の事よろしくね」と言いながら停めてあったタクシーへと足を向けた
「任せてマイキー!でわでわ一緒に帰りましょう!」
「えっ!あ…はい」
「何でエマが張り切ってんだよ、まぁいいか、んじゃあ場地 後ヨロシク」
いそいそと華蓮の手を引いて楽しそうに歩く2人の後をドラケンはゆっくりと歩き出した
「なんだかんだで意外と面倒見いいんだよな アイツ」
「三ツ谷は?帰らなくていいのか?」
一緒に見送っていた三ツ谷を見ながら場地はそう訪ねた
「あ〜…また逃げたって言われるのムカつくし最後まで付き合うよ」
「そっか…じゃあ向こうで仲良く話し合おうか」
土下座のまま青くなっている男達を見下ろしながらニヤリと笑った