第8章 どんな君も=佐野万次郎
「はぁ?暴走族なんだから特攻服くらい着てんだろ」
ケラケラと笑いながらも言う男達の声を背にマイキーはもう一度 聞いた
「ねぇ 何で?」
「え…あの…その…」
と1人が顔をあげようとすると「誰が頭上げていいっつった」と言いながらドラケンがマイキーへと近付いて来た
「はぁ?何お前勝手に命令してんだよっ!」
今だに勘違いしている男がドラケンにそう食って掛かった
「今日 集会もないのに何で着てんのかって聞いてんだよ」
「す…すいませんっ!ホンの出来ごころでっ!!」
「ずっと着ていたら強くなった気がして!」
言いながら流れる様に土下座をしだす仲間に思わずポカーンと男達は口が開いたままだった
「強くなったって…そういやコイツラがもうすぐ隊長になるっつってたよな」
「あぁ、そう言えば言ってたな」
見下ろすように立っているマイキー達の姿に土下座をしている男達はガタガタと震えている
「おいっ!どうしたんだよ!いつものように威嚇してやれよ!」
様子がおかしい仲間に男達は焦ったように投げかけるが聞こえていないようだ
そんな彼等の背後から気の抜けた声が聞こえた
「おーい、マイキー送ってきたぜ」
そう声を掛けながら歩いてきたのは先程瑠衣達を一足先に送っていった場地と千冬だった
「丁度良かった場地、こいつらもうすぐ隊長になるんだって」
「あん?隊長?」
マイキーが言いながら指を指した先には土下座のままガタガタ震えている東卍の隊員だった
「へぇ、じゃあ俺より強ぇって事だろ?いいぜやり合おうか」
「ひぃっ!ば…場地隊長!」
「待って下さい!場地さんが相手にする事ないですよ!俺がいきます!」
バキバキと指を鳴らしながら近寄ってくる場地の後から千冬が付いていた
「ま…松野副隊長までっっ!なんで!」
「は?俺が場地さんの側にいるのは当たり前だろ」
「…つーか誰だ?テメェ等 何番隊だ?」
場地がしゃがんで土下座している男達を見ながらギロリと睨むと「あ…あの、俺達入ったばかりで…」