第8章 どんな君も=佐野万次郎
聞き捨てならないというように三ツ谷はギロリと男達を睨んだ
「…ていうかさ、もうおネーさん達もいないし もう帰ったら?」
そう、先程瑠衣達は場地達とその場を去ったし残っているのは華蓮とだけであった
「もうそんな事はどーでもいいんだよっ!お前らが泣いて謝るのを見ねーと腹の虫が収まんねーんだよ!」
どうやら矛先はマイキー達へと向かった様子でそう喚き散らしていた
「まぁ、今から来るヤツラ見たらすぐに謝り倒すだろうけど」
「スゲーんだぜソイツら スッゲー強いからもう少しで隊長になるらしいぜ」
「そうそう、そんで俺らの事も隊長になったら族に入れてくれるって約束してるんだ」
そう自慢気に話している光景をマイキーはシラーっとした顔で見つめていた
そもそも何故 自分じゃなく今から来る仲間が強いのであろう事をさも自分自身が強いかのように話している事自体理解が出来なかった
「あのさ…「お、来た来た」
呆れたような声で口を開くマイキーの言葉を遮るように遠くからやってくるであろう仲間に目の前の男は手を振った
「おぅ、来てやったぜ いくらイトコだからって全く俺達を呼びつけるなんて高くつくぜ」
「まぁまぁ、そんな事言うなよ」
その様子を黙って見ていた華蓮は遠くから会話をしながらやって来る人物達を目を凝らしてみると華蓮は目を見開いてマイキーに慌てて口を開いた
「マ…マイキーくん、あの黒い特攻服 東京卍會だよっ!あまり詳しくないアタシでも分かるくらい有名な暴走族だよ」
「もう今さら謝ったって遅いからな!」
そう勝ち誇った様に言う相手にマイキーは「ふ〜ん…」と言いながらクルッと振り返った
「躾けて欲しいガキってどこ……ひっ!!」
意気揚々と歩いてきた黒の特攻服を着た男達は振り向いたマイキーの顔を見ると顔を青くしてピタリと止まった
「「「お…お疲れ様ですっ!!」」」
一斉に頭を下げる姿に自分達に下げたのだと勘違いした男達は
「おいおい、そんなに畏まらないでくれよ 俺達の仲じゃないか」
とトンチンカンなことを言い出した
「ねぇ、何で特服着てんの?」
と冷たい声が振ってきた