第56章 ホグズミード村
「あんな言い方しなくたって…」と、ミラはドラコを厳しい目で睨むと、ドラコは肩をすくめた。
「もう少し自分のことを考えろ、グローヴァー。ポッターは”放っておいてくれ”って言ってただろう」
「…」
「それでも残りたいなら、好きにすればいい。行くぞ」
ドラコはクラッブとゴイルを即たして行ってしまった。ミラがもう一度校内を見ると、ハリーの後ろ姿はすでになくなっていた。息を大きく吸って吐くと、ハーマイオニーとロンが待っているところまで小走りで戻った。
二人は心配そうにミラを見ていた。
「マルフォイになんか言われたのか?」
「…うん。ハリーはディメンターの傍を通るのが怖いんだろって」
「自分だって怖いくせによく言えるぜ、そんなこと」
ロンは先に行ってしまったドラコたちの背中を睨みつけた。
「…行こう、二人とも。いっぱいハリーのお土産を買いに行こう」
「ミラ、あなた…」
ハーマイオニーが心配そうにミラの顔を見ていたが、ミラは小さな笑みを浮かべた。ハーマイオニーはそれ以上何も言わず、三人はホグズミードへ出発した。