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《ヒロアカ短編集》角砂糖にくちびる

第25章 ポッピンサマーブラッシュ◉相澤消太※



「そんなに落ち込まなくても、」


「・・悪かった」

最初ならもっと優しく、そう呟いた彼は私がシャワーを浴びている間もずっと同じ姿勢だったのだろうか
ずーーんという効果音が聞こえてきそうな雰囲気に私は小さく吹き出した


「ふふ、私もういい歳だよ?」

「歳は関係ない」

「初めてを相手にするのは面倒だった?」

そんなわけ無いだろ、気を悪くした彼の口元が心外だとばかりに歪む
後悔している割には私を見つめる視線が幸せそうに甘くて、思い出したように色付いた目元が愛しくてたまらない


「好きな人と、」

「・・・」

「相澤くんと、シちゃった」

幸せでおかしくなりそう、にやけるのを必死に堪え目を伏せると相澤くんの耳が赤く染まる
擦り寄るように甘えた私に向けられた視線、瞳の中にまた熱が宿ると私の中がじわりと熱くなった


「身体、痛むか」

「もう、過保護だなぁ」

「次は優しくするよ」

嫌ならいいが、小さく付け加えた声を封じるように顔を近づける
手のひらで彼の頬を包むとぎこちなく何度も唇を啄んで


「・・そういうのが、ずるいんだよ」

「お前に言われたくない」

優しく掛けられた力が私をシーツに沈める、噛み跡をなぞるように触れた舌の柔い感触、漏れ出た声をわざと彼の耳元に響かせた


「痛、くても、いいよ」

私で気持ちよくなってる所が見たいの、ブレーキを壊したくて囁いた言葉、彼が赤い顔を思い切り顰める
衝動を抑えるように浅く吐き出された息がたまらなく愛しい


「お前ね・・!」

「相澤く、ん、気持ちいい?」

「〜〜っ!」

中で硬さが増すと圧迫感が私を襲う、甘く裂かれた部分を拡げられるとやっぱり痛くて、息が出来ないほど気持ちいい


「い、んあ・・っ、ああ、」

「ったく、俺をどうしたいんだ」

快感を必死に逃した彼がゆっくりと慣らすように優しく私を溶かしていく
先ほどの激しさを塗り替えるように深く深く私の好いところを探して


「、追、い詰めて」

「・・っ、」

「赤くしたい、のかも」

いつも私ばっかりだから、唇を触れ合わせたまま紡いだ言葉に、彼が呆れた溜息を吐く

床に放置されたままのビニール袋にはすっかりぬるくなった炭酸、甘くて苦い刺激を求めて私は彼の耳朶に歯を立てた
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