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《ヒロアカ短編集》角砂糖にくちびる

第25章 ポッピンサマーブラッシュ◉相澤消太※



甘く触れ合わせた肌の温度、唇を滑らせるたび漏れ出るその声に身体が熱を持つ
恨みを晴らすように焦らした指先の自制が次第にきかなくなって


「言えよ、ちゃんと」

言葉が欲しいなんてガキじゃあるまいし、そう俯瞰する自身が頭の中で溜息を吐く
あの日と何も変わらない俺は、手を変え品を変え、彼女をただ追い詰めたくて


「、相澤くん、好、き・・っ、」


「”だけ”、が抜けてる」

「こ、ども、みたい」

快感に濡れた瞳が愛しく細められて、伸ばされた腕がくしゃりと俺の髪を撫でる
甘く微笑んだ唇に吸い付くと擦り合わせた脚がいやらしく誘って


「ガキで結構」

伸ばした腕がビニールから取り出した黒い箱、見せつけるように封を開けると息を上げた彼女が目を伏せた



「・・三つじゃ、足りないかも」

今すごくシたいから、箍の外れた溶けた瞳、酷く危うい表情に俺は眉間に皺を寄せる
連れ込まれたことくらいある、妙に現実味を帯びた言葉が思い返されて


「”誰としたいか”、が無いな」

「ふふ、厳しい先生だなぁ」

「出来が悪すぎる」

思い切り顔を顰めれば強請るように滑った指先が俺のベルトに掛かって、甘えた声を出す唇が俺の首筋に触れる


「・・誰に教え込まれたんだか」

「初めて、って言ったら信じてくれる?」


優しくしてね、減らない口が挑発的に弧を描いて、煽られた嫉妬心が腕に力を込めさせる



「音を上げるなよ」


「いっ、ああ・・っ、」

深く沈めた欲が中を犯すと彼女が唇を噛み締めて、甘く乱れていくその声が俺の理性を剥ぎ取っていく


「相澤く、ん・・っ、気持ち、い?」

「当たり前だろ」

何年お前で抜いてると思ってんだ、睨みつけて細い肩に噛み付くと彼女が首元まで紅く染めて

想いの丈を吐き出すように激しい律動で迎えた限界、引き抜いた情欲は鮮やかな赤でシーツを汚した






「・・・っ、お前、まさか」


「、いつも意地悪されるから、仕返しだよ」


やっぱりちょっと痛いんだね、眉を下げたその笑みは甘く気怠い吐息を含んでいて
欲のままに貪り散らした紅い痕、満たされた独占欲と傷付けた罪悪感の間で、俺は頭を抱えた
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